ふぁーぶる介護日記

施設介護をしていると、自由ってなんだろうって思うことがある。

有料老人ホームで生活している方々に言わせてみたら、
朝７時に起こされて８時からご飯を食べる。
ご飯が終わったら、部屋に戻ってベッドにもぐる。
もしくは、トイレを済ませて、デイサービスに行く準備をする。
９時くらいには迎えがやってきて、出かけて行って

デイサービスではデイサービスの職員の言うとおりに行動する。
帰ってきたら、片づけをして、１８時からご飯が始まって

ご飯を食べたら、部屋に戻ってベッドにもぐる。
こんな毎日がずーっと続く…

特養や老健なら、夜勤明けの朝はおむつ交換のラッシュがつづき、
そのあとに食事介助のラッシュがやってくる。

だから、施設で生活している方々は、職員の動きに合わせて動くしかない。
そんな生活を今でも強いられている施設って、まだまだあると思う。

僕がじいちゃんになったとき、今と変わらぬ介護の状態ではないのだろうけど
少しでも、「アレしたい」「コレしたい」って言えるような環境にしてほしい。

何よりも一番は、施設に入らず、自宅で最期を暮らす。
僕のじいちゃん(８９歳)もばあちゃん(８５歳)も

まだまだ住み慣れた家で生活している。
ばあちゃんは、認知症で困ったこともあるけれど、
それでも、時間や今さっきしていたことを忘れるくらい。
好きな時間に散歩に行って、地域の方と話をして帰ってくる。
じいちゃんに関しては、今でもまだまだ小走りができる。
語りも達者で、捕まったら３０分は離れられないｗ
好きなテレビを見て、好きなお酒を毎日飲んで
楽しそうな姿を見ていると

施設で過ごす方々の自由を少しでも増やしてあげたいなって思う。

でも、自由にしてあげたい。その思いが、どのように自由にしてあげたいのか…

自由ってなんだろう…って、悩まされる毎日である…